導入事例

事例1

収益管理をもっと素早く、リアルタイムに。 属人化されていた手法や数字がオープンに、会社全体で共有。

SOEIホールディングス株式会社
代表取締役社⻑
若山圭介様
PROFILE
地盤改良工事や高圧噴射攪拌杭の施工、各種グラウト工事、深礎工法などを手掛ける専門会社。2016年11月にホールディングス化を実施し、SOEIホールディングスがグループ全体の経営を主導する。
ホームページ:
https://www.soei-hd.co.jp/
収益管理をもっと素早く、リアルタイムに。 属人化されていた手法や数字がオープンに、会社全体で共有。
導入した感想
「ちゃんとした会社になるための仕組みを整備していくと、利益があまり出ないことに気がついた。
現場から上がってくる数字と本社の数字、管理会計の数字と財務会計の数字が合わなくなっていた。」

収益管理をもっと素早く、リアルタイムで行うにはどうしたらいいのか?
それらを、どれだけ人手を介さずに自動化できるか?
属人化された手法や数字を、どれだけオープン化して会社の共有リソースにできるか?

「『ああ、こうなんだ』ではなくて、『じゃあどうしよう』と考えるように。」
「現場と本社で数字の齟齬について揉めることがなくなり、その数字をどう使ってどうしていくか、というフェーズに変わった。」

管理会計と財務会計の土台はできた。
さらにこのシステムによって色々な可能性を拡げたい。

−なぜ、システムの構築・整備を推進しようと思われたのでしょうか。

会社が成⻑していくなかで、上場を視野に内部統制や労務管理の整備を進めていました。 しかし、ちゃんとした会社になるための仕組みを整備していくと、利益があまり出ないことに気がついたのです。
社員の労務を犠牲にして利益が出ていた側面もあったんだな、これはダメだなと。
そこで、一旦立ち止まって、ちゃんとした会社としての仕組みを残したうえで、利益をきちんと上げていくためにはどうしたらいいのかという課題にチャレンジすることにしました。

−そこでシステムを導入しようということに?

そうですね。属人的な意味で優秀な社員はいるんですけれど、本社部門も20人近くに膨れ上がり、セクションごとに細分化され、他の部署や役割の人が何をしているのか分からなくなってきました。
管理部門として専門性を持っていても、建設業の現場のことが分からない社員も増え、現場から上がってくる数字と本社の数字、管理会計の数字と財務会計の数字が合わなくなり、相当の工数や期間を掛けてやっと部門別の数字が分析できる、といったことが起きるようになりました。

課題1:収益管理をもっと素早く、リアルタイムで行うにはどうしたらいいのか

課題2:それらを、どれだけ人手を介さずに自動化できるか

課題3:属人的になっている手法や数字(Excel)などを、どれだけオープン化して会社の共有リソースにできるか

これら3つの経営課題をどうクリアすべきか検討を重ね、システム化という解決策にたどり着いた のです。

−実際にシステム化のプロジェクトを始めてみて、思わぬ苦労などありましたか。狙っていたところへ到達しましたか。

プロジェクトの立ち上げについては、自分やボードメンバーで何をやるか決めて組織へ落とし込めば、もっと早く終わったと思います。
けれどもこれから使い続け、バージョンアップもしていくことを考えると、生みの親・当事者として社員に多くの関係者を作った方がいいのではと考えていました。
立ち回りが難しいとは分かっていましたが、それでも最大のメンバーでスタートしたつもりです。

極力個別の導入プロセスのところには入らないようにして、現場にとって「見やすいよね、使いやすいよね」というものや、自分達のやっている仕事はこういう数値になるんだね、とリアルタイムで分かるものを目指すには、現場中心にする必要があったと思います。

−現場で入れさえすれば、データを集計できる。それをシステムで担保できれば、経営ができる、ということですね。

個人の能力がものすごく高い集団であれば手集計でも良いものができるのかもしれませんが、なかなかそうもいかないので、決まったルールで入力したものが、それを全部理解していなかったとしても、システムで集計されたものはちゃんとした数値になるということが目標でした。
各人のエクセルシートにまとめられていたものが共通フォーマットとして全社でリアルタイムに見られるようになったのは、まさに悲願だったことです。

−社内からはどのような声が上がっていましたか。

間接的にですが、プロジェクトメンバーを通じて「現場の人が全然出来ない」という声や、プロジェクトメンバーですら「自分の意図とは違う」と声が挙がったこともありました。
経営会議の場で「どうにもならない。なぜこんなことをやり始めたのでしょうか。」など、目的を見失う場面もあったと思います。

−そのような声が上がってきた時、トップとしてどう対応されましたか。

「作らされているんじゃない。あなたたちが作るんだ。」
「フォロス社が作っているんじゃない。彼らが考えたものを使うのではなくて、あなたたちが考えたものを作りなさい。当事者はあなたたちですよ。」と言ってきました。
そうするとまともな反論は返ってこなかったですね。 何かの理由で出来ないと言っていても、なら自分たちで考えて出来るものを作ればいいでしょう、となるので。

ただ、こうするともっと管理会計上、財務会計上、楽になるという完成形のビジョンは、出来てみないと分からない側面があると思います。
家やマンションと同じで完成形や現物を見ていないので、プロジェクトを進めながら少しづつ把握するしかないので、そこはもやもやしたところではあったと思いますね。
結局のところ当事者意識の問題なのですが、そういう意味ではプロジェクトメンバーに任せてよかったですね。

−システムが完成して運用フェーズに入ってから、経営者として感じる成果は何でしょうか。

まず現場と本社で数字の齟齬について揉めることがなくなりましたね。
当たり前ですよね、現場で入れた数字をそのまま使っているわけですから。税務上だけでなく会計上も大きな間違いはないと思います。
上場を見据えてコストを掛けて内部統制を整えてきたところが活きつつも簡素化・効率化できたと思いますし、経営会議などでも「この数字全然違うじゃん」といった発言はほぼなくなりましたね。

−数字が合う合わないではなく・・・

その数字をどう使ってどうしていくか、というフェーズに変わったということですね。
数字が合っているかを議論する場ではなくて、数字を分析して、もっとタームを短くして見なくてはいけない現場とか、赤字の難易度が高い現場をセグメント別に分けようかとか、色んな分析を検討する場に変わってきました。
ただ「ああ、こうなんだ」ではなくて、「じゃあどうしよう」と考えるようになりつつあります。

−これからSOEIホールディングスグループとしてさらなる成長を目指すにあたって、システムはどのように寄与してほしいとお考えでしょうか。

自分が建設業界に入って一番苦労したことなんですけれども、変な話、建設業ってどこまでいってもどんぶり勘定なんですよね。 社長の頭の中にしか入ってませんよ、といった話です。
そんなところを誰しもが分かるオープンリソースにできたというところが大きいなと思っています。 どんな会社がグループに入ったとしても、このシステムを入れて同じフォーマットで仕事ができれば、会社が増えても本社の人間を増やすことなく、正しい数字でリアルタイムに経営ができる。
そういう意味では上を目指しやすくなりましたよね。
前提条件となる数字が把握できていて、良いところと悪いところがちゃんと分かる。
それがないのに売上だけ積み上げていくとか、会社を積み上げていくとどこかで失敗するんだと思うんです。経営者が把握できない部分が増えてくるので。

−統合のコストが掛かりすぎるということですね。

把握するためだけのコストが掛かりすぎるのと、それに対する時間が掛かり過ぎて次のことが考えられないのだけど、赤字を埋めるとか売上を上げるためにとりあえず拡大していくような状態に陥る可能性があります。
管理会計と財務会計の土台があることが重要ですし、数字が固まったところなので、さらにこのシステムによって色々な可能性を拡げたいと考えています。

例えば社員の評価を考えたときに、もうちょっとアルゴリズムを入れて、現場の出張に行った社員には手当が上がるとか、様々な現場をシステムで分析できていると思うので、そこに個人のデータを掛け合わせて、評価と連動させるようなことが出来るのではないかと。
現場で頑張った、数値が形になりました、そうすると次は評価ですよね。
人によって評価がまばらになるケースはまだまだあるので、公平性のある数字や評価項目が形になればフィードバックもしやすくなりますし、次を目指して頑張ってもらい、成長していく形が期待できます。
今すぐは難しくても、システムで評価ができるような仕組みを確立できると面白いですね。

SOEIホールディングス株式会社 代表取締役社⻑ 若山圭介様 フォロス後藤代表

写真左)SOEIホールディングス株式会社 代表取締役社⻑ 若山圭介様 右)フォロス後藤代表

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